厚膜印刷基板

厚膜印刷基板は当社のアルミナ基板に金属導体や抵抗、オーバーコートガラス等を印刷した回路基板です。

焼結体であることから、耐熱、耐溶剤性、寸法変化が少ないなどの優れた点があります。
半導体などの実装部品の下に抵抗を形成できるため、実装部品の点数削減が可能です。
また、スルーホールを銀系金属導体で充填したビア充填技術により、小型化・高機能化が目指せます。

ベース基板に当社製の基板を使用しているため、基板原料配合から回路形成まで一貫生産が可能です。

【ラインナップ】
基板:96%アルミナ、アルザ®
金属導体:AgPt、AgPd、Cu、Au、Pt
※RoHSⅡ対応の材料も取り揃えています

主な用途
・LED照明用途
・車載用途
・HIC(ハイブリッドIC)用途
・産業用途

特長

当社のアルミナ基板をコア基材として使用しているため、熱伝導性だけでなく反射率や高い絶縁性等に優れています。小型~大判まで幅広い基板サイズへのパターン形成に対応しています。
放熱効果が求められる、車載用途やヒーター関係に最適です。高密度配線に適したファインパターンの形成が可能です。ビア充填基板ではビア充填にすることで部品実装ランド上にパッドオンビアとしての形成ができるため小型・高密度配線が可能。
COB(chip on board)実装や放熱を必要とする面実装部品においてビア充填部をサーマルビアとして利用可能。
抵抗体が形成可能であり、トリミング加工により、抵抗許容値は±1%から対応可能。
抵抗体を基板上に膜形成できるので、実装部品の点数が減らすことができ、小型・高密度化が図れます。
また、トリミング加工によりご要望の抵抗値を実現可能です。

材料特性

項目単位特性値
導体配線抵抗AgPdμΩ・cm<50.0
AgPt
Au
<5.0
抵抗体抵抗材料
抵抗範囲
AgPd系Ω/□0.1~1.0
RuO2
1.0~1M
TCRAgPd系ppm/℃
(25~85℃)
0±100
RuO2
0±150
1~100kΩ/□
0±300
1MΩ/□
絶縁体絶縁抵抗100VDC≧10000
耐電圧DC、at25μmV≧500
ビア導体導体抵抗率AgPd系μΩ・cm120
熱伝導率W/(m・K)53.0
※代表値であり保証値ではありません

デザインガイドライン

項目標準仕様条件
板厚mm0.6351.0
外形寸法(最大)mm114.3×94.7
106mm□ 他
反りmm0.25以下106mm□時
穴径mmΦ0.3以上
ランド径mmΦ0.7以上
ライン/スペースμm150/150以上
※上記以外のデザインについては別途ご相談ください

めっき仕様

  • 無電解ニッケル/金めっき
  • 無電解ニッケル/パラジウム/金めっき

利用されている商品

  • LED照明用途
  • 車載用途
  • HIC(ハイブリッドIC)用途
  • 産業用途