生ごみを水道水と一緒…

ディスポーザーによる事故やトラブルを紹介|事故を防ぐ正しい使い方を解説
ディスポーザーの導入を検討しているものの、事故やトラブルのリスクを考えてしまい、なかなか購入へ踏み出せない人は多いのではないでしょうか。生ごみを刃で処理する関係上、怪我をしないかの心配もあるでしょう。
ディスポーザーは機械である以上、事故が起きる可能性もゼロではありません。とはいえ、正しい使い方を理解できていれば、トラブルを防げるケースがほとんどです。
この記事では、ディスポーザーによる事故や派生するトラブルについて紹介をしていきます。事故を防げる正しい使用方法も解説するため、ディスポーザーを安心して使いたい方はぜひ最後までお読みください。
ディスポーザーに関する事故一覧
ディスポーザーは、初期不良が原因の場合だけでなく、普段の使い方が間違っているときに事故が発生します。この章では、ディスポーザーによる事故を紹介します。
漏水
場所 | キッチン |
被害 | 漏水によって本体カバーの一部が溶融 |
原因 | 本体のリコール |
キッチン下のシンクに設置し、水を流しながら使用するディスポーザーは、初期不良により漏水を起こす可能性があります。説明書にて正しい使い方を把握したうえで、なお予期せぬ事態が発生するのであれば、メーカーの「お客さまセンター」へ連絡をしましょう。
ディスポーザーを設置している建物がマンションの場合は、不動産の管理会社へ連絡し、対応を依頼してください。無償で修理・交換が実施される可能性があり、正常に使用し続けられます。
【関連記事】 ディスポーザーから水漏れする原因と修理費用を解説!応急処置の方法も紹介
排水の詰まり
場所 | ディスポーザー付シンクのあるマンション |
被害 | 排水が詰まって流れなくなる |
原因 | ディスポーザーに投じた卵の殻で管が詰まった |
ディスポーザーをキッチンに導入するときには、シンクに生ごみを入れるための投入口を設置する必要があります。投入口よりさらに奥にあるブレードで生ごみを砕き、粉砕された生ごみが配管を通って処理槽に流れ、処理槽で処理を行う仕組みです。
卵の殻はディスポーザーで粉砕はできますが、排水管のなかで滞留する可能性があります。詰まりが発生すると、有償工事をしなければ異物の除去ができないケースがあるでしょう。
【関連記事】 【自分でできる】キッチン排水口のつまりの直し方7選!予防方法も解説
【動画】 ディスポーザーのお手入れ方法
ディスポーザーによる事故から派生するトラブル
ディスポーザーによる事故は、周囲を巻き込んでのトラブルへと発展する可能性があります。早めに対処すれば被害を減らせる場合もあるため、ディスポーザーによる事故から派生するトラブル事例を確認していきましょう。
階下へ漏水被害
マンションに設置したディスポーザー本体から水漏れが起き、漏水被害が発生しました。ディスポーザーの接続部分に亀裂が生じ、漏れた水で基板が発熱し、本体カバーの一部が溶解したことが原因です。
無償での点検・修理により、漏れた水が基板に入らないよう対策を施し、問題は解決しました。集合住宅で漏水を引き起こすと、階下へ被害が出る可能性があります。
少しでも異常を感じたら、すぐに売主の不動産会社へ連絡し、被害の拡大防止に努めることが大切です。
高額な修理費の負担
マンションに設置してあるディスポーザーの配管に異物が詰まり、高額修理をする事態となった例です。原因を探ると、卵の殻が配管の途中で詰まって流れなくなっていることがわかりました。
ディスポーザーは、一般的に卵の殻のような粉砕処理できないものの投入は禁止されています。今回の事例では配管の交換が必要になり、約20万円の修理代が発生しました。
【関連記事】 ディスポーザーに入れてはダメなものを紹介!使い方や注意点も解説
ディスポーザーによる事故を防ぐための注意点
ディスポーザーは、正しい使い方をしていれば、便利に長く使い続けられる機械です。ディスポーザーによる事故を防ぐための、注意点について解説します。
異物が入った場合は必ず取り除く
ディスポーザーで粉砕処理できるのは、生ごみだけです。以下のような異物が投入口に入ったときは、故障や水漏れなどの原因となるため、必ず取り除かなければなりません。
- 紙
- たばこ
- プラスチック
- 金属類
- ゴム類
異物が入ったままディスポーザーを使うと、配管が詰まり使用できなくなるケースがあります。配管に詰まったものを取り除く作業は、工事業者による有償対応になるため注意が必要です。
薬品類や洗浄剤は投入しない
ディスポーザーでは、以下のような薬品類や洗浄剤の投入が禁止されています。
- 殺虫剤
- 除草剤
- 強酸性・強アルカリ性の洗浄剤
無理に投入すると、ディスポーザー本体を傷めて、水漏れの原因を作ります。また、処理槽内の微生物に悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
誤って薬品類や洗浄剤を投入した場合は、水を流しながら約1分間運転をしたのちに、使用を再開してください。
水を流しながら運転する
ディスポーザーを使うときには、毎分約8リットル以上の水を流しながら運転することが大切です。目安として、蛇口から出す水量が親指の太さ程度であれば適量を流せているといえるでしょう。
水を流さずに使用を続けると、配管の詰まりや臭いなどの不具合が起こり、処理槽で正常な処理ができなくなります。また、水がなければ生ごみの粉砕処理がスムーズにできず、本体内部の部品の摩耗を早めてしまうため注意が必要です。
分解や修理、改造はしない
自身でディスポーザーの分解や修理、改造をするのは避けてください。火災や感電の原因となり、怪我をする可能性があります。
ディスポーザーに不具合があると感じた場合は、専門業者から点検を受けることをおすすめします。
ぬれた手で電源スイッチを操作しない
ディスポーザーは電気で動く性質上、ぬれた手で電源スイッチを操作すると感電の原因になります。洗い物をした直後などは、そのまま触らないように注意が必要です。
本体や制御ボックスをぬらさない
本体や制御ボックスは、水濡れにより漏電や感電を起こし、故障の原因を作ります。キッチンで作業をした直後など、ぬれた手で触ってしまうことのないよう注意しなければなりません。
ディスポーザーによる事故が起きたときの対処法
ディスポーザーは、間違った使い方をしたときだけでなく、初期不良でも事故が起きる可能性があります。万が一のときでも冷静に動くために、事故が起きたあとにどう対処するかを解説します。
メーカーの相談窓口に問い合わせる
メーカーの「お客さまセンター」へ電話すれば、その場でできるかぎりの対処方法を案内してもらえます。電話だけで解決できることもあるため、状況を詳細に伝えることが大切です。
ディスポーザーは、説明書のなかに「よくある故障の例」が記載されているケースがほとんどです。当てはまる事例があれば解決につながるため、説明書の確認もしておくといいでしょう。
工事店へ修理を依頼する
ディスポーザーの故障が疑われる場合は、設置を依頼した工事会社へ連絡をします。ディスポーザーは専門的な機械のため、自身で工具を使い修理を試みることは避けましょう。
賃貸物件に住んでいる場合は、管理会社へ連絡をして指示をあおいでください。
ディスポーザーが動かないときの直し方
ディスポーザーを使用していると、主に安全を優先して動きが止まるときがあります。なかには故障の疑いがあるケースも考えられるため、トラブル別の対処法について解説します。
フタスイッチを「ON」にしても運転しない場合
電源スイッチを確認し「切」になっていたら「入」にしてください。停電が原因の可能性もあるため、同時に確認が必要です。
ブザーが「ピーピー」鳴り運転しない場合
投入口にフタを取り付けてから15分過ぎると、運転が止まるケースがあります。フタスイッチを一度「OFF」に戻してから、再度「ON」にすれば復旧します。
運転中にモーターから異常音や振動がある場合
モーターから異常音や振動がある場合は、生ごみ以外の異物が混入している可能性があります。電源スイッチを「切」にし、厚手のゴム手袋を着用したのち、刃の部分にある異物を取り除いてください。
刃の中心部分が手で回ることが確認できたら、無事に異物を取り除けています。電源スイッチを「入」にして、運転を再開してください。
ディスポーザーの事故に関するよくある質問
ディスポーザーについての不安を解消するため、事故に関するQ&Aを紹介します。
ディスポーザーで手や指を怪我することはありますか?
生ごみを粉砕する破砕室内では、鋭利な刃物は使用しておらず、怪我をすることはありません。お手入れの際は、電源を切ったのち、厚手のゴム手袋を着用のうえ内部に手を入れてください。
ディスポーザーの事故や故障で火災保険は使えますか?
建物電気的・機械的事故特約が付いている場合、火災保険が適用される可能性があります。
ただし、経年劣化が原因だと保険適用がされないなど、保険会社により条件が異なる場合があるため注意が必要です。
ディスポーザーによる事故や故障が発覚した際は、保険会社に連絡をし、保険が適用される条件を確認してください。
ディスポーザーによる事故を防ぐために正しい使い方を確認しよう
生ごみを粉砕処理できるディスポーザーを使えば、キッチンを清潔な状態に保てます。ただし、ほかの電化製品と同じく、正しい使い方をしなければ事故を起こす可能性があるため注意が必要です。
ディスポーザーの使い方を誤ると、高額な交換費用が発生する可能性があります。長く快適に使用するためにも、まずは取扱説明書で正しい使い方を把握しておくことが大切です。
ニッコー株式会社が製造している日本製ディスポーザーCIALACは、事故を防ぐ自動ブレーキ機能を搭載しています。お子さまがいても安心して使えるため、ディスポーザーを初めて触る人に向いています。
また、ニッコー株式会社がPanasonic(パナソニック)のディスポーザー特許を公式に取得して埼玉県の自社工場で製造しており、東京圏のディスポーザー付き新築マンションの4割程度でご採用いただいています。
※2024年3月末時点で採用率38.7%(2023年度中に東京圏の新築マンション向けに出荷されたディスポーザーに占めるCIALACの割合)
ディスポーザーで面倒な生ごみの処理を完結させ、ストレスのないキッチンを作りたいのであれば、CIALACのディスポーザーから始めてみてはいかがでしょうか。
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