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ディスポーザーは一戸建てに設置可能!後付けの条件や費用を解説

ディスポーザーは、生ごみをスッキリ流せる人気のシステムです。ディスポーザーを使うことで、キッチンの衛生状態の向上や生ごみの減少など多くのメリットが享受できます。

この記事では一戸建てにディスポーザーを据えるための条件のほか、設置費や維持費について詳しく解説していきます。

この記事を読むことで、ディスポーザーに関する疑問や不安が解消され、安心して導入することができるでしょう。

ディスポーザーの導入条件や費用の目安について詳しく知りたい方は、ぜひ最後まで読んでください。

ディスポーザーは一戸建てに設置可能

キッチン

ディスポーザーは一戸建てに据えることができますが、設置する際は各自治体の条例を確認する必要があります。

ディスポーザーの導入を認可している自治体であっても、排水が下水道へ直接排出される場合は排水処理槽の設置が必要です。東京23区内では、排水処理槽のない単体のディスポーザーは導入できません。ちなみに、直接投入型ディスポーザーの設置を認めている自治体もあります。

ディスポーザーの排水処理システムには、生物処理タイプと機械処理タイプの2つの種類があります。

生物処理タイプの排水処理は、粉砕した生ごみをディスポーザー専用の排水処理槽で処理し、処理水を下水道へ流します。

一方の機械処理タイプの排水処理は、粉砕した生ごみを機械システムで処理し、下水道に流します。生ごみとして出た固形物は、廃棄するために分別が必要です。

ディスポーザーを据えるときは、各自治体の条例に違反していないか下水道局に確認してください。

ディスポーザーを一戸建てに後付けするための条件

ディスポーザー 書類

一戸建てにディスポーザーを後から据えることは可能ですが、工事を進める前に考慮すべき条件があります。自治体によって排水処理槽の設置が必要な点や、各自治体へ届出の提出が必要な点です。

ディスポーザーを据える前には「排水設備計画届出書」と「ディスポーザー排水処理システムに関する取扱要綱」に定められた書類の提出が必要です。

届出に必要な書類については、各自治体の下水道局に確認してください。

一戸建て用ディスポーザーのメリット・デメリット

ディスポーザー メリット
一戸建てにディスポーザーを据える場合は、機械処理(処理槽不要)タイプがおすすめです。機械処理タイプのメリット・デメリットをそれぞれ解説します。

機械処理タイプのディスポーザーのメリット

機械処理タイプは、食べ物のくずを効率的に砕いて排水に流すことができます。

キッチンシンクに三角コーナーは不要で、衛生状態を維持しやすいのがメリットです。水分を含む生ごみが減り、軽くなることで、家庭でのゴミ出しが楽になるほか、ゴミの不快な臭いや害虫の発生を抑えることができます。

また、収集場所の汚れや悪臭も減り、ごみ回収をしてくれる方々の作業環境の改善や地域美化にも繋がるといった利点があります。

機械処理タイプのディスポーザーのデメリット

機械処理タイプは、動作時に電力を使用するため、電気代がかかります。消費電力は製品によって異なりますが、約420Wであるため電気料金が高額になることはありません。

電気代のほかに、ディスポーザーの工事にかかる費用や定期点検などのコストがかかります。ディスポーザー内に異物が混入して故障した場合は、修理費用が必要です。

また、キッチンのシンク下収納にディスポーザーと機械処理をする装置が配置されるため、収納スペースが狭くなるといったデメリットがあります。

一戸建てにディスポーザーを設置する手順

ディスポーザー

一戸建てにディスポーザーを据える手順は以下のようになります。(※機械処理タイプの場合)

  1. 自治体による規制内容を確認する
  2. 専門業者へ現地調査を依頼する
  3. 専門業者と維持管理点検契約を締結する
  4. 下水道局へ申請を提出する
  5. ディスポーザーの取り付け工事を行う

順番に見ていきましょう。

1. 自治体による規制内容を確認する

住んでいる自治体にディスポーザーの導入が可能であるか確認します。自治体によっては、ディスポーザーの導入を制限や規制している場合があるので注意してください。

日本下水道協会の「排水設備等規格適合型式(製品)の一覧」に記載されていないディスポーザーを選ぶと、規制にかかる可能性があります。

2. 専門業者へ現地調査を依頼する

一戸建てにディスポーザーを後付けする場合、専門の業者による現地調査(現調)が必要です。現調では、排水設備の状態やキッチン設置条件などの確認が行われます。

また、配管の配置や電源の確認も行われる場合があります。

3. 専門業者と維持管理点検契約を締結する

ディスポーザーを据える際に、専門業者と維持管理点検契約を締結する必要があります。維持管理点検契約では、年に1回ディスポーザーの定期点検やメンテナンスを受けます。

4. 下水道局へ申請を提出する

ディスポーザー排水処理システムを設置する場合、排水設備指定工事店から下水道局へ、排水設備計画確認申請が必要です。

導入予定のディスポーザーが、排水処理システムと適切に連携できるかを確認します。申請手続きには、ディスポーザー仕様書などの必要書類の提出が必要です。

5. ディスポーザーの取り付け工事を行う

自治体からの認可が得られたら、ディスポーザーの工事を専門業者に依頼し、着工します。取り付け工事には、シンク下の配管の取り付けや電源の接続などが含まれます。

上記が、一戸建てにディスポーザーを据えるまでの一般的な手順です。ただし、自治体によって手続きや条件が異なる場合があるため、具体的な手続きについては住んでいる自治体や専門業者に確認することをおすすめします。

戸建てにディスポーザーを後付けする費用の目安

ディスポーザー

一般的に、一戸建て住宅におけるディスポーザーの本体価格と取り付け工事費を合わせた費用は、生物処理タイプで14万円〜19万円程度が目安です。

ただし、費用については、機器本体の種類、既存の設備や配管の状態、工事業者などによって大きく異なります。 別途、家の周りの配管工事が必要になる場合もあるため注意してください。

また、多くの自治体では排水処理槽の設置が必須であり、土地の都合で工事できない場合もあります。ディスポーザーを導入する際は、事前に現地調査を行って確認してください。

一戸建てにディスポーザーを設置した場合の維持費の目安

ディスポーザー コスト
一戸建てにディスポーザーを据えた後は、定期的なメンテナンスが必要です。 ここでは、ディスポーザーにかかる維持費について解説します。

維持管理点検費

ディスポーザーの状態を定期的にメンテナンスするために、専門業者による維持管理点検費用が発生します。維持管理点検費は業者や点検の内容によって異なりますが、1年に1回、出張費+作業費で2万円程度が目安です。

専門業者によってメンテナンスをすることで、ディスポーザーの寿命とパフォーマンスを向上させることができます。

排水処理槽の維持管理費

排水処理槽を設置している場合は、定期的な清掃やメンテナンスが必要です。排水処理槽の維持管理費は、業者や点検の内容によって異なりますが、年間2万~が目安となります。

故障した場合の修理費

ディスポーザーを使用していて、異物混入などによって機械が故障した場合には修理が必要です。修理費用は故障の状態や必要な部品によって異なりますが、出張費+作業費で1万〜2万円程度が目安となります。

故障した場合の本体交換費

ディスポーザーの故障が直せない場合や寿命がきた場合には、本体の交換が必要です。ディスポーザー本体の交換目安は、使用状況により異なりますが、7〜10年になります。

本体交換費用はディスポーザーの機種や性能によって異なりますが、既設ディスポーザー撤去費・本体代金・交換工事費・出張費で15万円程度が目安です。

一戸建てにディスポーザーを設置する際の5つのチェックポイント

ディスポーザー チェック

ディスポーザーを一戸建てに据える際には、事前に次の5つのチェックポイントを確認しましょう。(※生物処理タイプの場合)

1. 自治体でディスポーザーが禁止されていないか

住んでいる地域でディスポーザーの使用に制限や禁止事項がないことを、自治体に確認してください。各自治体の下水道局が「下水道条例」として禁止していないかを確認します。

また、自治体によってはディスポーザー導入にあたって、補助金を支給している場合があるのでチェックしてみてください。

2. 排水処理槽の設置は可能か

新築時にディスポーザーを据える場合、排水処理槽が設置可能かを確認してください。排水処理槽の設置はディスポーザー導入の条件とされています。

また、既存の住居へディスポーザーを据える場合は、 既存の浄化槽とディスポーザーが対応しているかどうかを確認しましょう。

3. キッチンのシンク下に設置スペースがあるか

キッチンのシンク下に、ディスポーザーと必要な配管接続を収容するのに十分な取付スペースがあるかどうかを確かめましょう。ディスポーザーはキッチンのシンク下に据えるため、シンク下に設置スペースが必要です。

キッチンの種類や配管の状況によっては、ディスポーザーの導入が難しい場合もあります。ディスポーザーを後付けする場合、現地調査の際に設置スペースの確認をしてください。

4. 排水口の形状と直径

ディスポーザーを据える前に、キッチンの排水口の形状と直径を調べましょう。既存キッチンの排水口の形とサイズが、導入予定のディスポーザーの要件と一致している必要があります。

ディスポーザーの標準的な取付間口は直径が18cmです。ただし、既存の排水口の形状が円形でない場合は設置不可となります。ディスポーザーを後付けする場合、現地調査の際に排水口の形状とサイズの確認をしてください。

5. 排水設備計画確認申請が受理されているか

ディスポーザーの工事前に、排水設備計画確認申請が受理されているかどうかを確認してから工事を進めてください。一部の自治体では、排水設備計画確認申請が必要となる場合があります。

ディスポーザーを後付けする場合、排水設備計画確認申請のスケジュールを押さえておきましょう。

ディスポーザー設置の際には自治体が定める条件や費用を確認しよう

一戸建てにディスポーザーを据えるときは、お住まいの自治体の条例を事前に確認しておくことが必要です。また、ディスポーザーの設置・維持には、本体価格や工事費のほか、維持管理点検費や修理費がかかります。

なお、一戸建てに後から取り付ける場合は、機械処理(処理槽不要)タイプのディスポーザーを選びましょう。

NIKKOでは、日本下水道協会から規格適合評価及び、製品認証を受けたディスポーザーを取り扱っています。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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【参照サイト】 国土交通省:ディスポーザーを活用した下水道による生ごみ受入
【参照サイト】 東京都下水道局:「ディスポーザ排水処理システム」の設置について

CIALAC /ディスポーザー by NIKKO

1908 年創業のニッコー株式会社は、陶磁器事業で培った美意識と品質へのこだわりを受け継ぎながら、様々な事業を展開してきました。水処理技術を磨き続けて 50 年。1998 年の販売開始後、多くのマンションなどの集合住宅にディスポーザー排水処理システムを納入。全国に 100 万台以上設置されているニッコーの浄化槽は、今も人と自然が共存する社会を支えています。ディスポーザーと排水処理槽の開発・製造・施工・メンテナンスまでをトータルでサポートいたします。

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