生ごみを水道水と一緒…

キッチンのエネルギー効率を上げる方法|省エネのために家庭でできることを紹介
地球温暖化が深刻な社会問題になっている中、エネルギー効率の向上は私たちができる省エネ活動です。二酸化炭素排出量を削減するために、省エネに関心を持つ人が増えています。
この記事では、家庭のキッチンで実践できるエネルギー効率を上げる方法について詳しく解説していきます。この記事を読むことで、今以上に地球環境に貢献できるようになるでしょう。
環境のために家庭でできる具体的な省エネ方法を知りたい方は、ぜひ最後まで読んでください。
エネルギー効率を上げるメリット

エネルギー効率とは、電気、ガス、水道などのエネルギーを使う効率のことです。効率が高いほど、無駄なく省エネできていることになります。
ここでは、エネルギー効率を向上させることのメリットを紹介します。
地球に優しい
エネルギー効率を高めることは、地球環境に対して大きな貢献になります。エネルギーを効率的に使用すると、必要なエネルギーがより少なく済むため、二酸化炭素の排出を減少できます。そのため、地球温暖化による気候変動への対策として有効です。また、電気、ガス、水道などの消費を抑えることで、限りあるエネルギー資源の枯渇を防げます。
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光熱費を節約できる
家庭内のエネルギー効率を向上させることで、光熱費の削減につながるのがメリットです。たとえば、キッチンの調理器具や電化製品を効率的に使うことで、エネルギー消費を抑えられます。家全体のエネルギー消費を抑えることにより、光熱費の節約ができます。
キッチンのエネルギー効率を上げる方法11選

キッチンのエネルギー効率を向上させることで、地球に優しく、かつ家計の節約にもなります。ここでは、エネルギー消費を最小限に抑えるために、キッチンでできる省エネ方法を紹介します。
1. IHやガスコンロのタイマー機能を使う
IHクッキングヒーターやガスコンロには、調理時間を設定できるタイマー機能が備わっている機種があります。タイマー機能を利用して、必要な時間だけ加熱することで、エネルギーの使いすぎを防げます。
たとえば、煮込み料理などじっくり調理するときなどにタイマー機能が便利です。IHクッキングヒーターやガスコンロの使用時間を正確にコントロールすることで、調理中に火を消し忘れるなどのエネルギー消費の無駄を防げます。
2. 冷蔵庫の中身を減らす
冷蔵庫の中身を詰め込みすぎると、一定の温度を保つためには、より多くのエネルギーが必要です。冷蔵庫の中を整理することで、冷気がうまく循環し、余分な消費電力を減らせます。
経済産業省によると、中身を詰め込んだ場合と半分の量にした場合では、年間で消費電力43.84kWh、原油換算11.05L、CO2削減量21.4kgの差があるとされています。また、冷蔵庫のドアを開けたり閉めたりする回数を減らすことも、エネルギー効率を上げる有効な方法です。
3. 使わない調理器具のコンセントを抜く
調理器具や家電製品は、電源をOFFにしていてもコンセントを挿したままだと、待機電力がかかり、電力を消費する原因になります。そのため、使わないものはコンセントを抜きましょう。
経済産業省によると、家庭における全消費電力の5%以上を待機電力が占めているため、まだ削減する余地があると考えられています。たとえば、電子レンジや炊飯器、コーヒーメーカーなどのコンセントは挿しっぱなしにしている方も多いかもしれません。コンセントを挿したままで、オン・オフをスイッチで切り替える方式の節電タップを使うのも方法のひとつです。
なお、電源をOFFにすることで製品に不具合が生じないことを、各製品の説明書やメーカーからの説明にてご確認のうえ、おこなってください。
4. 給湯器の電源をこまめに切る
エコキュートやガス給湯器の電源は24時間入れっぱなしにせず、必要ないときは電源を切りましょう。給湯器はすぐにお湯が出るのがメリットですが、電源の入れっぱなしによって待機電力が発生します。 特に夏季など、頻繁にお湯を使わない場合は、余計な電力がかかるのを防ぐために電源をオフにしましょう。ただし冬期間は、電源をオフにしても、コンセントは抜かないように注意が必要です。凍結するおそれのある地域では、エコキュートやガス給湯器に凍結予防ヒーターがあり、コンセントをさして通電することによって、ヒーターが作動します。
そのほか、エコキュートやガス給湯器の保温や沸き上げにかかるエネルギー消費を抑える方法としては、沸き上げの設定温度を下げることも有効です。なお、各製品の説明書やメーカーからの説明にて、電源をOFFにすることで不具合が生じないことをご確認のうえおこなってください。
5. 料理の下ごしらえに電子レンジを使う
料理をする際は食材の下ごしらえに電子レンジを使うことで、IHクッキングヒーターやガスコンロを使う時間を短縮できます。電子レンジは急速に加熱でき、調理の効率化を図れるのがメリットです。
電子レンジをうまく活用して鍋を使う時間を減らせば、電気代やガス代の節約になります。なお、電子レンジの中が汚れたまま使い続けると、熱効率への悪影響になってしまうため、定期的に清掃しましょう。
6. 炊飯器は長い時間保温しない
炊飯器の保温機能は便利ですが、長時間保温すると電力を消費します。ご飯が炊きあがったら、すぐに保温を切ることで、電力の消費を抑えられます。
炊飯器で12時間保温した場合の消費電力は約204wであるのに対し、電子レンジで1分間温めなおす場合の消費電力は約20wです。そのため、炊飯器で長時間保温するより、電子レンジを使って温めなおす方が省エネになります。また、ご飯の保温時間が長くなると嫌な匂いを発生させてしまう原因となるので、できるだけ長時間の保温は避けるのがおすすめです。
7. 電気ポットは長い時間保温しない
電気ポットを使用する際は、お湯の保温時間が長くなると消費電力が増えてしまいます。必要な分だけ保温し、余分な電力消費を避けましょう。
電気ポットで保温するのは2時間までが目安になります。なぜなら、2時間を超えると再沸騰にかかる消費電力より、保温にかかる消費電力の方が多くなるからです。お湯が必要なタイミングでその都度、沸騰させましょう。また、長時間の保温は電気ポット内が汚れやすくなるデメリットもあります。
8. 食洗機の乾燥機能は使わない
食器洗浄乾燥機の乾燥機能は電力を多く消費します。できるだけ乾燥機能を使わずに、自然乾燥させるか、タオルで水分を拭き取りましょう。食器洗浄が終了したら、扉を開けて余熱だけで乾燥させれば省エネにつながります。
食器洗浄乾燥機は運転が終了してから約30分間は、庫内が高温状態になっているため、扉を開ける際はやけどに注意してください。
9. 圧力鍋を使う
圧力鍋は圧力を利用して調理時間を短縮できるのがメリットです。短い時間で料理が完成するため、エネルギーの節約につながります。たとえば、煮込み料理やスープなどを圧力鍋で調理することで、IHクッキングヒーターやガスコンロを使う時間が減り、電力やガスの消費を削減できます。
10. 電気ケトルを使う
水を沸騰させる際に電気ケトルを使うことで、電力を効率的に使えます。電気ケトルは沸騰時間が早いので、少量のお湯を素早く沸かしたい場合に便利です。カップ1杯分の水140mLの湯沸かし時間は約1分であるため、消費電力は約22wしかかかりません。
また、電気ケトルは沸かす水の量に応じて消費電力が変わるため、使う分だけお湯を沸かすことで無駄な電力消費を抑えられます。
11. レンジフードを清掃する
キッチンのレンジフードは、調理中に発生する蒸気や臭いを取り除くのが役割です。しかし、レンジフードのフィルターやファンに、ほこりがたまっていると換気効率が低下し、余分に消費電力がかかってしまいます。効率的に換気するために、レンジフード内を定期的に清掃しましょう。
エネルギー効率が高いおすすめキッチン設備

キッチンは毎日使う場所なので、キッチン設備のエネルギー効率を高めることは、大きな省エネ効果があります。ここでは、エネルギー効率が高く利便性も高い、おすすめキッチン設備を紹介します。
IHクッキングヒーター
IHクッキングヒーターは、鍋底に直接電流を流して加熱するため、熱が逃げにくい調理機器です。そのため、熱効率が約90%と高く、調理に使うエネルギーを最小限に抑えられます。一方、ガスコンロのエネルギー効率は約56.3%のため、IHクッキングヒーターの効率は高いと言えるでしょう。また、IHクッキングヒーターは、火力調整が細かくできるため、最小限の火力で調理でき、消費電力の削減が可能です。さらに、鍋の底面積が小さくても加熱できるため、小さな鍋やフライパンでも効率よく調理できます。
デメリットとしては、IHクッキングヒーターを使用するためには、電気が必要であるため、停電時には使用できない点が挙げられます。とはいえ、調理中の消費エネルギーを抑えたい方にはIHクッキングヒーターがおすすめです。
食器洗い乾燥機
食器洗い乾燥機は、少量の水を循環させて食器を洗うため、水の使用量が手洗いの1/5~1/8程度と少なく済みます。電気代を含めても、手洗いと比較して水道光熱費を抑えることができ、エネルギー効率が高い家電と言えます。また、食器洗い乾燥機は、食器の数によってコースを選べるため、最小限の水の使用量で洗浄でき、エネルギー消費の削減が可能です。さらに、手洗いでは難しい高温のお湯で洗浄できるので、油汚れが落としやすく、除菌の効果もあります。
食器洗い乾燥機のさらなるメリットは、水の使用量を抑えるだけでなく、手洗いする時間や労力を削減できることです。一方で、食器洗い乾燥機の中に食器を詰め込みすぎると、洗浄に必要な水が十分に行き渡らず汚れが残ってしまうというデメリットがあります。食器洗い乾燥機は、省エネだけではなく、手洗いする時間の節約を重視したい方におすすめのキッチン設備です。
節水型キッチン水栓
キッチンに設置される代表的な節水型水栓は、センサーに手をかざすと吐水されるタッチレス水栓です。手が汚れているときにも蛇口に触れずに水を止められるため、従来よりこまめに止めるようになり、節水につながるとされています。
また、タッチレス水栓には一定時間を経過すると自動的に止水するタイプや、センサーから離れると水が止まる自動水栓タイプなどがあります。水の使用量が少なく済み、エネルギーの消費を抑えられる上に、蛇口の閉め忘れを心配する必要もありません。さらに、水だけでなく、洗い物の際のお湯の使用量も減らせます。電気給湯器やガス給湯器のエネルギー削減によって、CO2の削減にもつながるでしょう。節水型キッチン水栓は、水の使用量を抑えながら、環境にも配慮したい方におすすめの設備です。
無理のない範囲で省エネに取り組もう

キッチンのエネルギー効率を上げる方法はさまざまですが、できることから省エネに取り組むことが大切です。省エネの取り組みは、二酸化炭素排出量の削減など環境問題に貢献できるうえ、光熱費の削減にもつながります。
私たち一人ひとりが生活に無理のない範囲で、家庭のエネルギー消費を削減しましょう。
ディスポーザー「CIALAC(シャラク)」を製造しているニッコー株式会社では、サステナブルなサーキュラーエコノミー(循環経済)の実現を目指してさまざまな取り組みを行なっています。またCIALACは、Panasonic(パナソニック)社のディスポーザー特許を公式に取得し、埼玉県のニッコーの自社工場で製造している日本製のディスポーザーです。東京圏のディスポーザー付き新築マンションの4割程度でご採用いただいています。※2024年3月末時点で採用率38.7%(2023年度中に東京圏の新築マンション向けに出荷されたディスポーザーに占めるCIALACの割合)
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【参照サイト】経済産業省_資源エネルギー庁