生ごみを水道水と一緒…

【自分でできる】キッチン排水口のつまりの直し方7選!予防方法も解説
排水口のつまりがおきると、キッチンが使えなくなり、日常生活に支障が出てしまいます。できれば費用をかけず、早めにつまりを解消したいと感じている人は多いでしょう。
キッチン排水口のつまりは、身近なものを使用し、自分で直す方法もあります。また、原因と予防方法について知っておくことで、排水口がつまる頻度が大幅に減るでしょう。ただし、自分で直せないほどのつまりが生じた場合は、専門の業者を呼ぶ必要があります。
この記事では、キッチン排水口のつまりの直し方から、予防方法まで紹介します。業者を呼ぶことなくつまりを解消できれば、大きな節約につながりますので、ぜひ最後までお読みください。
キッチン排水口のつまりが起こる主な4つの原因
キッチン排水口のつまりが起こるのは、日常生活のなかで蓄積された汚れが原因の場合があります。主な4つの原因を知ることで、今後の予防に役立つでしょう。
1.油汚れ
食器やフライパンなどに付着した油汚れを水で流すと、つまりが発生します。油は、冷えると固まる性質を持っているため、排水管に付着して剥がれなくなるのが原因です。
固まった油汚れは、流れてくる小さな食材のカスを吸収し、徐々に大きくなっていきます。油を極力流さないように気をつけていても、少量の油が蓄積されていき、つまりが発生するのです。
エビフライやからあげなどの揚物料理で出た油を排水口へ捨てている場合は、つまりの大きな原因になるため避けた方が良いでしょう。
2.食材カス・ヌメリ
排水口のゴミ受け部分に溜まったり、排水管に流れ込んだりして、つまりの原因を作るのが食材カスです。小さな食材カスは、排水管に残った油汚れと融合して、ヌメリへと変化をします。
食べ残しをそのまま排水口へ流してしまうなど、日々の小さな積み重ねがつまりの原因になるため注意が必要です。ヌメリは、流れてくる食材カスと融合し、徐々に大きくなって排水管をふさぎます。
洗い物をする際には、シンクに流す前にこまめに取り除くよう心掛ける必要があるでしょう。
3.洗剤・石鹸カス
キッチンを清潔に保つために必要な洗剤や石鹸は、つまりの原因になるため注意が必要です。水の成分と混ざり合い、白い汚れとなって排水管に付着し、気づかないうちにつまりを起こします。
洗剤・石鹸は、適量を使うよう心掛けましょう。また、帰宅時の手洗いはできるだけ洗面台でおこなうようにすると、カスが溜まりにくくなります。
4.固形物
つまりの原因となる固形物には、輪ゴムや調味料のフタなどが挙げられます。気づかぬうちに流れてしまっているケースがあり、物理的に取り除かなくてはつまりの解消ができません。
排水口のフタを開け、固形物が見えない場合は、自分で取れない可能性が高いでしょう。床下まで延びている排水管でつまっている場合、業者による大掛かりな工事が必要になる可能性があります。
大量の洗い物を一気にしていると、小さなスプーンやスポンジなどが排水口に吸い込まれていく可能性があるため注意が必要です。
キッチン排水口のつまりを自分で直す方法7選!
キッチン排水口がつまった場合は、まず自分で直せるかを試してみることをおすすめします。工事をせずに、身近なものを使ってつまりを解消する方法があるため、実践してみてください。
1.お湯を一気に流す
油汚れが原因の場合は、お湯を流し込むと解消する場合があります。シンクにお湯を溜め、一気に押し流すと効果が高まります。以下のような方法であれば、手軽に実践が可能です。
- 布やビニール袋を詰めて排水口をふさぐ
- 40℃以下のお湯を溜める
- 布やビニール袋を取り出す
- お湯が流れきるまで待つ
温度は40℃以下にとどめ、熱湯をかけないように注意してください。熱湯を流すと排水管が熱で変形し、劣化の原因につながります。
また、ディスポーザーが付いている場合は、破損を避けるため、ディスポーザーの使用可能水温を確認してから、お湯を流してください。
軽度のつまりであれば、水の流れがよくなるのを実感できるでしょう。
2.重曹・クエン酸を流す
重曹・クエン酸を混ぜたものは、排水管に付着したしつこい汚れを剥がす効果があります。
以下のステップを参考にし、実践してみてください。
- 排水口に重曹を振りかけ、5分程度放置する
- 重曹のうえにクエン酸を吹きかけ、泡立つのを確認する
- 泡立ちがおさまるまで数分放置する
- 温水を流し汚れを取る
重曹・クエン酸は、スーパーで購入でき、手軽に実践できるのが強みです。トイレや風呂場の排水口の掃除にも使えるため、購入しておいて損はないでしょう。
3.パイプクリーナーを流す
パイプクリーナーとは、排水口に付着したつまりやヌメリを分解する効果を持つ洗剤です。薬局やスーパーなどで手軽に購入できるため、業者を呼ぶ前に一度試してみることをおすすめします。
投入量の目安が書かれているケースがほとんどのため、従えば問題ありません。パイプクリーナーで効果がなければ、次に解説する業務用洗浄剤を試してみるべきでしょう。
4.業務用洗浄剤を流す
パイプクリーナーで効果がない場合は、業務用洗浄剤であれば解決できる場合があります。一般的な洗剤よりも強力な液体を使い、高い効果が見込めるためです。
業務用ではあるものの、主にホームセンターでよく販売されており、比較的手に入りやすいといえるでしょう。
5.ペットボトルを押し込む
空のペットボトルの先端を排水口にくっつけ、空気を送り込むとつまりが解消する可能性があります。具体的には、以下のステップで実践してみてください。
- 排水口のフタ・ゴミ受けを取る
- ゴミ受けの下にあるワントラップを取る
- 排水口にペットボトルを差し密着させる
- 空気を送るイメージでペットボトルをへこませる
- へこませる動作を10回以上実施する
- ペットボトルを引き抜く
解消されない場合は、次に解説するラバーカップを試してみましょう。
6.ラバーカップを押し込む
ペットボトルでつまりが解消されない場合は、ラバーカップを試してみてください。ラバーカップには、密着させた先端部分を引っ張るときの勢いで、つまりの原因を吸い上げる効果があります。
ただし、固形物が原因でのつまりだと判明している場合は、つまりが悪化する可能性があるため、ラバーカップを使用しないようにしてください。
7.ワイヤーブラシを入れる
排水管の奥の方でつまっている場合は、ワイヤーブラシの使用で解決できる可能性があります。ワイヤーの先端にブラシがついているため、つまりの原因を直接除去できるのが強みです。
ワイヤーブラシでも届かないところまでつまりがある場合は、専門業者への作業を依頼した方が良いでしょう。
キッチン排水口のつまり解消を業者に依頼する費用の目安
自分で直せないと判断した場合は、業者へつまり解消を依頼する必要があるでしょう。どのくらいかかってしまうのか不安な方に向けて、おおよその費用の目安を以下で紹介します。
- 排水パイプのつまり除去:約1万円
- 部品交換によるつまり解消:約1万~1万5,000円
- ワイヤー使用によるつまり除去:約2万5,000円
- 高圧ポンプ使用によるつまり除去:約3万円
- 高圧洗浄機使用によるつまり除去:約3万~4万円
- トーラー機使用によるつまり除去:約4万~4万5,000円
業者を呼ぶメリットは、専門知識や技術を持つ人に工事をすべて任せられるところです。自分で排水口まわりを分解しようとすると、水漏れを起こして状況が悪化する可能性があります。
業者のなかには、わざと必要のない作業をし、高額な請求をしてくるところもあるため注意しなければなりません。工事項目の説明が不明瞭な業者であれば、避けた方が安心です。
キッチン排水口つまりの予防方法4選
キッチン排水口のつまりは、日常生活において少しの意識をするだけで予防ができます。 日々の積み重ねが原因でつまりが発生するケースが多いため、いまできることからはじめてみましょう。
1.油汚れはペーパーで拭き取る
食器やフライパンなどに付着する油汚れは、水洗いをするとつまりの原因となります。そのため、ペーパーで拭き取り、排水口へ流さないことが大切です。
食器についた油汚れは、つい水で流してしまうこともあるかもしれませんが、普段よりも少し意識して油を除去することで、つまりや悪臭のないキッチンを保てます。
2.洗剤は適量の使用を心掛ける
洗剤を使いすぎると、カスが蓄積されてつまりの原因となるため、必要以上に使いすぎないことが大切です。
洗剤の適量は、パッケージに記載してあることがほとんどです。改めてチェックしてみると、思っていたより多い量を使っていることに気づくかもしれません。
3.食材カスを排水口に流さない
食材カスを排水口に流すと、つまりの原因となります。水切りネットを使用すれば、細かい食材カスのキャッチが可能です。
また、大きめの食べ残しや食材の切れはしなどは、ゴミ箱へ捨てる意識を持つだけで予防になるでしょう。最近ではこうした食べ残しをコンポストで堆肥化し、家庭菜園で活用する人も増えています。
4.生ゴミを細かく粉砕する
ディスポーザーで生ゴミを細かく粉砕すれば、固形物が引っかかるようなつまりを防ぎやすくなります。生ゴミを水道水と一緒に排水口へ流すだけで、料理中や食後の片付けで溜まってしまった生ゴミをスッキリ流せます。
生ゴミがなくなれば、嫌な臭いや害虫も寄せ付けません。また、生ゴミは排水として流れていくため、ゴミ出しの負担も大きく軽減されるでしょう。
ディスポーザーで生ゴミを粉砕してキッチン排水口のつまりを予防しよう
キッチン排水口のつまりは、身近なものを使って自分で直すことも可能です。また日々の生活のなかで、つまりを予防するための習慣を身につければ、長く快適なキッチンを保てるでしょう。
とはいえ、忙しい日々のなかで、つまりの原因である生ゴミの処理をするのは大変です。時間を節約しながら、つまり予防をしっかり行いたい場合は、ディスポーザーの設置をおすすめします。
ニッコー株式会社のディスポーザー「CIALAC(シャラク)」は、オートクリーニング機能がついているため、お手入れの時間を短縮することが可能です。Panasonic(パナソニック)のディスポーザー特許を公式に取得し、埼玉県の自社工場で製造している日本製のディスポーザーです。東京圏のディスポーザー付き新築マンションの4割程度でご採用いただいています。※2024年3月末時点で採用率38.7%(2023年度中に東京圏の新築マンション向けに出荷されたディスポーザーに占めるCIALACの割合)
排水口のつまりを予防しつつ、快適なキッチン環境を実現できるため、ぜひお気軽にお問い合わせください。
(ディスポーザー使用の場合、上記で解説した「自分で直す方法7選」は、故障の原因となるため使えません。)